京都・西陣の古書店 京都スターブックスのブログ

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今月の市場と高倉健

高倉健が亡くなってから早くも1か月以上が過ぎた。
今月に入ってというか、健さんの訃報を聞いてからというもの、市場であまり買えない。それなりに顔は出しているし、入札もしたが、思うように買えない。
大阪の新興会の特別市、洋書資料会、洛書会、古典会、京書会とただいつものように行って、いつものように入札した。健さんのポスターもやはり出ていたし、文太のポスターも出ていた。
柄にもなく、精神的なダメージがあって気のりしないからか。いや、能力が足りなくて買えないだけか。健さんや文太が死んで関連商品は相場が高くなったらしい。
だが、そんな事でビジネスだと割り切って売り買いをしたくないという気持ちが今の私には強い。確かに健さんも文太も売れている。マーケットの状況は変わったのかもしれない。もう少しだけついていきたくない。まだ、時間が足りない。
高倉健の死を聞いてから、映画とは何かという事を随分考えた。
小さい頃から映画を見てきたし、映画関係の仕事もした。映画について書かれた本も随分読んだ。しかし、この1か月ぐらい映画について考えた事はなかった。
映画とはつまり、高倉健のようなスターが出て初めて成り立つものなのだ。
高倉健はまさしく「映画の化身」だった。
これから先、もう映画はこの世に存在できないかもしれない。映画館で上映したから、それは「映画」だというのは乱暴だし、そんなに安易なものではないだろう。
映画の可能性、映画の芸術性、映画の社会性、映画の未来、映画の面白さ。そんなものはどうでもいい。
映画であれば、高倉健を見せてくれ。それが映画だ。
思えば、日本映画史であまり評価されていない、これからも評価されようもないであろう、東映のプログラムピクチャーを仕事として、作ってきた監督やスタッフの功績はあまりにも大きい。しょうもない理屈をコネまわすような事は彼らにはない。ただ、仕事として映画を作ってきたその遺産を思えば涙が出る。
映画をつくるのに監督の信念だとか思想なんか必要ない。出来上がった映画によって世の中を変えようとか、世の中に何かを訴えようとかしなくていい。そんな事は別のメディアでもできる。
「映画」とは高倉健のようなスターが出てきて大暴れすればそれでいい。高倉健は「映画」でしか見れない。他に何が必要だろうか。
この1か月。健さんの人間としての素顔や、普段の姿、インタビュー、手記など様々なものがメディアに出た。それについては、すべて違和感があった。
知られざる高倉健の実像。「小田剛一」としての健さん。そんなものを知る必要はない。
「映画の化身」高倉健はそれだけでいい。
「映画」とはそんなものだし、何も難しいものでも、そんなにリッパなものでもあるはずがない。
今年、「映画の化身」を失った。もうかえらない。

新しい年が来たら、映画関係の品物をいままでのようにビジネスらしく買い物をしよう。

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  1. 2014/12/19(金) 00:49:29|
  2. 古書組合の事など
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<屋号>
株式会社京都スターブックス

所在地:京都市上京区中立売通千本東入丹波屋町366-2西陣マルマハイツ1F

営業形態:無店舗
<問い合わせ>
電話:090-3912-2402
FAX:075-463-5352
メール:dkfrm209@kyoto.zaq.ne.jp

<店主よりご挨拶>
映画、演劇、芸能、アイドル、音楽、スポーツ、SF、ミステリ、鉄道、歴史、美術、哲学、文学、絵葉書、引札、観光案内、写真、古文書など幅広く取り扱っております。
買い入れについては、独自のシステムでお客様の利益になるような方法を提案いたします。どんな品物でもまずは、ご相談下さい。

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