京都・西陣の古書店 京都スターブックスのブログ

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ブンブン堂のグレちゃん―大阪古本屋バイト日記(文庫) グレゴリ青山

グレゴリ青山の文庫で出た「ブンブン堂のグレちゃん―大阪古本屋バイト日記」を読んだ。
「彷書月刊」に連載されていた漫画をまとめたものが中心で、この連載はリアルタイムで読んでいたので、その面白さは知っていた。
今、読んで見ると、登場する大阪の古本屋さんたちをほとんど知っているので感慨深かった。独特の切り口で、古本屋で起こる出来事をコマ漫画で描いた内容はとにかくセンスがいい。
そして、何よりも古本屋に対する目線が愛に溢れている。ただ単に面白い人がいたとか、変なお客さんがいたというドキュメンタリーではない。著者自身の人生が古本やそれを商売にしている人々と寄り添っている様子がとてもいい。

古本屋は周りの普通の人たちが、自分をどう思っているかなんか考えていないし、周りに合わせようなんてしない。
でも、こんな風に思ってアルバイトをしてくれた人がいたなら感謝しなくてはいけない。
彼女のキャリアがこれからも順調である事を祈りたい。
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  1. 2014/01/13(月) 00:56:48|
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中島博行「新検察捜査」

14年ぶりの中島博行のリーガルサスペンス「新検察捜査」を読んだ。江戸川乱歩賞を取った前作「検察捜査」がよかったので、先日大垣書店で騒動買いして楽しみに読んだ。
主人公の女検事岩崎のキャラが好きで期待したが、今回は話が大きすぎてリアリティーに欠けた。詳しくは書かないがほとんどマンガな話しで、終わりは西部警察的。
前作でいいコンビだった検察事務官との絡みも今ひとつ。年月の経過で岩崎自身が子持ちなのはいいとしても、色気がなかった。話しも前作は馴染みの薄い法曹界の病巣が面白おかしく、時に真剣に描かれていたが、それもない。書き下ろしでやるより、女検事岩崎の成長譚として、少し長いシリーズにして丁寧に書けばよかったのではと思う。
女刑事はいても似ている職業ながら女検事はなかなかいないので、なんとか次を書いて欲しい。岩崎が恋に落ちれば話はできる。気長に待ちましょう。
  1. 2013/11/27(水) 00:13:21|
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高村 薫 「冷血」

高村薫の新作「冷血」を読んだ。
高村薫は自らをミステリ作家だと思っていないし、またそう呼ばれるのが好きではないらしい。しかし、そんなものはただの一読者である私には関係ない。
少なくとも戦後にデビューしたミステリ作家の中でも群を抜いた存在であると思う。ひとりの作家が何を書くかはもちろん自由だし、それと同じぐらいに読者が作家をどう思って読むかも自由だ。
待望の「合田雄一郎」シリーズの最新作を堪能した。相変わらずの硬い文体もいい。何より今回は合田の出番が多かったのがうれしい。そう、私は「合田雄一郎」のファンなのだ。彼より好きな日本の刑事はいない。海外でもフィリップ・マーロウとマット・スカダーぐらいしか彼に並べて好きなキャラクターはいない。
高村薫がこの作品で描きたかったものの本質は、人間の奥深い性や狂気にいたる精神の崩壊や、取り巻く社会の病巣であろうと推察はできる。それがどんなもので、どれぐらい良く描かれていたかの評価はしないし、できない。
ただ、事件、犯人、刑事、謎解きなどのストーリーに囚われない、高村薫の作品はいつ読んでも「特別」な存在だ。あまたある「警察小説」とは一線もニ線も画した作品なのに、警察小説のように面白く読んでしまう。
「面白さ」にも色々ある。読書の楽しみをあらためて感じた力作。
今年のベスト・ミステリはすでに決まったようなものだが、果たしてどうでしょうか。

ちなみに、私が一番好きな高村作品は「照柿」です。この作品の合田の恋心の描写や、話の中での必然性はとても甘い。しかし、その良く描けないところに「恋愛」の本質が出ていて、この作品はとても「色気」がある。戦後、いや日本のミステリ史上に残すべき傑作です。
  1. 2013/08/27(火) 23:34:02|
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堂場瞬一 失踪課シリーズ 「献心」

堂場瞬一の失踪課シリーズ「献心」を読んだ。
このシリーズは本作で完結。いつものように面白く読めたが、終わり方については可もなく不可もない。一応シリーズに区切りをつけるならこんな感じか。
主人公の高城をはじめ、このシリーズは主要なキャラクターが良く描けているのでどれを読んでも面白い。どれが一番かはすぐに思い浮かばない。思い浮かばないところが欠点だとも言えるが、エンタテイメントとしては十分合格点。
「警察小説」のフアンとして言えば、高城という主人公の組織の中での葛藤が足りない。もっと足を引っ張る奴がいてもいい。それと部下の明神愛美でもその友人のはるかでもいいが、高城との「色気」のある絡みが欲しかった。男と女としての時間や感情のぶつかりあいがもっともっとあれば、このシリーズ自体の「色気」としてもっと良くなったと思う。ちなみに私がこのシリーズで一番好きなキャラクターは高城の上司、阿比留真弓です。

考えて見れば、堂場瞬一のファンだと意識した事はないが、このシリーズの他に「鳴沢了シリーズ」も「汐灘サーガ」も「アナザーフェイス」も全部読んでいる。他の「警察もの」も多分すべて読んだと思う。今後の期待は、「これだ」という「警察小説」をシリーズだとかに引っ張られずに書いてくれる事です。
  1. 2013/07/12(金) 22:32:14|
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プロフィール

KSB店主

Author:KSB店主
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<屋号>
株式会社京都スターブックス

所在地:京都市上京区中立売通千本東入丹波屋町366-2西陣マルマハイツ1F

営業形態:無店舗
<問い合わせ>
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FAX:075-463-5352
メール:dkfrm209@kyoto.zaq.ne.jp

<店主よりご挨拶>
映画、演劇、芸能、アイドル、音楽、スポーツ、SF、ミステリ、鉄道、歴史、美術、哲学、文学、絵葉書、引札、観光案内、写真、古文書など幅広く取り扱っております。
買い入れについては、独自のシステムでお客様の利益になるような方法を提案いたします。どんな品物でもまずは、ご相談下さい。

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