京都・西陣の古書店 京都スターブックスのブログ

古書組合の市場での様子や映画、本の事などを書いています。買い入れのご相談は090-3912-2402までお願いします

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今月の市場と高倉健

高倉健が亡くなってから早くも1か月以上が過ぎた。
今月に入ってというか、健さんの訃報を聞いてからというもの、市場であまり買えない。それなりに顔は出しているし、入札もしたが、思うように買えない。
大阪の新興会の特別市、洋書資料会、洛書会、古典会、京書会とただいつものように行って、いつものように入札した。健さんのポスターもやはり出ていたし、文太のポスターも出ていた。
柄にもなく、精神的なダメージがあって気のりしないからか。いや、能力が足りなくて買えないだけか。健さんや文太が死んで関連商品は相場が高くなったらしい。
だが、そんな事でビジネスだと割り切って売り買いをしたくないという気持ちが今の私には強い。確かに健さんも文太も売れている。マーケットの状況は変わったのかもしれない。もう少しだけついていきたくない。まだ、時間が足りない。
高倉健の死を聞いてから、映画とは何かという事を随分考えた。
小さい頃から映画を見てきたし、映画関係の仕事もした。映画について書かれた本も随分読んだ。しかし、この1か月ぐらい映画について考えた事はなかった。
映画とはつまり、高倉健のようなスターが出て初めて成り立つものなのだ。
高倉健はまさしく「映画の化身」だった。
これから先、もう映画はこの世に存在できないかもしれない。映画館で上映したから、それは「映画」だというのは乱暴だし、そんなに安易なものではないだろう。
映画の可能性、映画の芸術性、映画の社会性、映画の未来、映画の面白さ。そんなものはどうでもいい。
映画であれば、高倉健を見せてくれ。それが映画だ。
思えば、日本映画史であまり評価されていない、これからも評価されようもないであろう、東映のプログラムピクチャーを仕事として、作ってきた監督やスタッフの功績はあまりにも大きい。しょうもない理屈をコネまわすような事は彼らにはない。ただ、仕事として映画を作ってきたその遺産を思えば涙が出る。
映画をつくるのに監督の信念だとか思想なんか必要ない。出来上がった映画によって世の中を変えようとか、世の中に何かを訴えようとかしなくていい。そんな事は別のメディアでもできる。
「映画」とは高倉健のようなスターが出てきて大暴れすればそれでいい。高倉健は「映画」でしか見れない。他に何が必要だろうか。
この1か月。健さんの人間としての素顔や、普段の姿、インタビュー、手記など様々なものがメディアに出た。それについては、すべて違和感があった。
知られざる高倉健の実像。「小田剛一」としての健さん。そんなものを知る必要はない。
「映画の化身」高倉健はそれだけでいい。
「映画」とはそんなものだし、何も難しいものでも、そんなにリッパなものでもあるはずがない。
今年、「映画の化身」を失った。もうかえらない。

新しい年が来たら、映画関係の品物をいままでのようにビジネスらしく買い物をしよう。

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  1. 2014/12/19(金) 00:49:29|
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近畿ブロック大市、名古屋特別市

先週末の日曜日は近畿ブロック大市が神戸で開催。日曜日だったので、朝から神戸へ。市場で東京にいた頃の顔見知りのK書店さんに会ってしばし、談笑。いつものポスターをはじめ、様々なものを見た。いや見たつもりだったが、あまり気乗りするものもなく、早々と退散。落札なしでこの市場は終わった。品物の量とか、質ではなく買う気の問題か。
明けて火曜日は名古屋で特別市。映画館からの品物が大量に出るという情報で、こちらも朝から駆けつけた。確かに凄い大山がいくつもある。こうゆう品物を買うべきだと思いながら、見た。もちろん欲しい。どこまで入れれば渾身の入札かわからないほどの量なので、悩む。悩んで入れた結果は、どうにもならない惨敗。札が噛むこともなかった。百万を超える落札金額で落ちたポスターの事を考えながら、新幹線に乗った。市場で競っているというレベルにも達しない勝負では話にならない。まずは自分に勝たないと相手に勝てるはずはない。もう、いてもたってもいられない程欲しい、という気持ちにならなかったら勝てるはずはない。反省するべきなのは、映画の品物に気を取れられて他に目がいかない、このどうしようもない習性の方か。映画以外の品物には何も入札しなかった。いい品物がたくさんあったはずなのに。
結局、大きな市場に2回行って、それも遠征して、チラシ1枚買えなかった。こんな事は今まで経験した事がない。落札した品物の支払いに困るようにならないといけない。来月はそうなるようにしよう。
  1. 2014/10/29(水) 23:55:23|
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9月度の豊書会と洋書資料会

9月に入っても依然蒸し暑い。勝負事では月が変われば「つき」も変わるというので、幸先のいい仕入れをするべく、まずは大阪の豊書会へ。今月は特別市という事でリッパな目録も来ていたので、品物にも期待ができる。事前の予想で映画の口は少ないので、どうかなと思っていたら、これがとんでもない間違い。量は確かに少ないが、欲しいチラシの箱とプレスの箱がなにげなく出ている。この2件を買ったらあとはもう買わなくていい。早めの改札でプレスの箱を結構な値段で落として、今日のメインであるチラシの箱に挑む。自分としてはかなり勝負した札を入れたが、結果は足元にも及ばない惨敗。かろうじて下の方で札を噛みはしたが、上札はほぼ倍の金額が入っていた。こうなるともう、悔しいとか惜しかったという感想もない。この品物に気を取られてそれ以外の気になるブツにはすべて甘い札しか入れてないし、買えるはずもない。早々に引き上げて、阪急電車で「昭和水滸伝」の続きを読む。今日買えなかったチラシの箱は、今度また出てきても買えないだろう。それでいい。京都に電車が着いた頃には市場の事は忘れた。
明けて翌日は自分が所属する京都の洋書資料会。今日も人が少ない。いつもの映画ポスターはさすがに在庫のダブリがひどく、甘い札しか入れられず1枚も買えない。どうしても落とすと思っていた「映画チラシ」とか、状態の悪い観光案内の函やらを落として終了。金額も内容もたいした事はなく、なんとなく不完全燃焼。面白いもので、こんな感じの時の方が儲かる仕入れをしている事が多い。欲しいものを頑張って、頑張って買った時は、満足度は高いが儲けはあまり比例しない。市場のあと、かつて京都組合があった場所の真向かいにあるお蕎麦屋さんに行って食事。さすがに、古本屋の支持も高い店だけあっておいしかった。京都の蕎麦屋の出す蕎麦はやわらかい。江戸っ子がいう蕎麦の「こし」はおしなべてない。最近は甘いだしに入ったやわらかめの蕎麦が好きになった。ようするに人は普段食べ慣れた味をうまいと感じるようになるだけの事だろうか。
ここ2日間で仕入れた荷物を仕分けしていたらすぐに1日は終わる。入札の段階で頭の中ではすでに仕分けは出来ている。しかし、現物を見て仕分けしていると、あれも、これも気になる。元に戻したり、後回しにしたりして、全く片付かない。もう寝た方がよさそうなので、やめた。明日になればすぐに終わるだろう。
  1. 2014/09/04(木) 01:08:06|
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京都で8月の洛書会、大坂で金曜クラブ

市場が少ない8月にあっては、貴重な市場に今週は2回出かけた。
火曜日は京都で洛書会。出品は洛書会らしく多目。映画関係に目につくものはなく、帰ろうかと思ったが、少しでも仕入れは必要なので、座って丁寧にみる。落語の本とかなんだかよくわからないけど面白そうな口をはじめそこそこ落として帰る。まあこんな感じでも仕入れはしないといけない。
明けて水曜日は大坂組合で金曜クラブ。今月は振りがなしで、置き入札のみ。例によって今読んでいる藤原審爾の「昭和水滸伝」を読み耽っていたらアッという間に到着。金曜クラブらしく、背のついた本の少ない、しかし魅力的な出品が2階を埋め尽くしていた。振りがあればこんなもんではないだろうとは思うが、それにしてもこの市場はアナーキーだ。もしかしたら、古本屋とかいう概念はこうやってなくなっていくのだろうと思う。いや、すでに古本屋は普段、普通の人が会社の行き帰りに読むような本を主に取り扱ってはいない。
今日は、どうしようかと悩んだが、結局2件だけ入れて帰る。映画のポスターとかチラシもあったが、筋がよくない。知らない仏様より知ってる鬼に入れるのが普通だが、辛抱して入れなかった。結果は欲しい映画の台本だけが落ちて、一応満足。満足のレベルが低い。でも買えなかったら後悔しただろうという品はこれだけだったので市場に行ったかいはあった。
それにしても、藤原審爾の「昭和水滸伝」は面白い。ショートセンテンスのキレがいい。登場人物のキャラがいい。こんなに面白い小説はなかなかない。来週も豊書会の特別市があるので、続きを読むのが楽しみだ。
  1. 2014/08/30(土) 00:11:20|
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京都組合で京書会

週末から市内、福知山に甚大な被害を出した大雨も去って、今日はクソ暑い。貴重な仕入れの機会なので早めに市場に入る。下鴨納涼古本祭の最終日がひどい雨で、(ただすの森)催事場が川とか池状態になっていたのを知っていたので、お見舞い方々、知り合いの本屋さんとひとしきり話す。新聞やテレビで見たが、すさまじい雨で、本とか紙物ものには一番つらい。
初日を雨で流したあげく、最終日が大雨で、浸水どころか、目の前が川状態では、今年はアンラッキーと言う他ない。これで10年分ぐらいの悪運を払ったと思うしかないでしょう。京都以外の遠いところから参加されたお店もあり、皆様お疲れ様でした。
今日は早い時間のため、人影まばらな市場で、色々と隅々まで見るも、あまり食手の動くものがなく、2件だけ入札して、座らないで帰る。
去年と同様、今年も8月は仕入れが厳しい。帰宅して在庫の整理をしたら、例によってあまりいいとは思えず気分が萎える。しかし、下鴨で苦労したご同業の方の事を思えばそんな事は贅沢か。いや、それはそれ、これはこれで納得はいかない。
引越しの時は、思わぬところからお金を見つけてラッキーと思うようなことはままあるが、在庫整理をしていて、これは凄いなあと思うような品物には何故か出会わない。在庫が薄いという事でしょう。
  1. 2014/08/19(火) 23:58:04|
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プロフィール

KSB店主

Author:KSB店主
<当店の案内>
<屋号>
株式会社京都スターブックス

所在地:京都市上京区中立売通千本東入丹波屋町366-2西陣マルマハイツ1F

営業形態:無店舗
<問い合わせ>
電話:090-3912-2402
FAX:075-463-5352
メール:dkfrm209@kyoto.zaq.ne.jp

<店主よりご挨拶>
映画、演劇、芸能、アイドル、音楽、スポーツ、SF、ミステリ、鉄道、歴史、美術、哲学、文学、絵葉書、引札、観光案内、写真、古文書など幅広く取り扱っております。
買い入れについては、独自のシステムでお客様の利益になるような方法を提案いたします。どんな品物でもまずは、ご相談下さい。

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